q-BOOK

内容は、ないよう。

幸代

6つ下の妹。

今うちで保護観察中(違うって)のゴン太の、本当の飼い主である。

今日は店に遊びに来てくれたので、家に誘った。

私の仕事が上がり、ふたりでバスに乗る。


そういえばお父さんがさあ。

ばあちゃんがね。


鹿児島にいる家族の話で分かり合えるのは、当たり前だが妹しかいない。

今まで色々あったが、こういうときに絆のようなものを感じたりする。

私も妹も、円くなったものだ。


久しぶりのゴンとの再会だが、心配そうに『ジスの匂いがする』とひとこと。

彼女はそういう職場で働いていたし、ジスの仔の最期も看取っているし、

私も意識の中では分かっていても、改めて言われると、ちょっと。

やっぱそうなんかな。

少し弱気になったのも束の間、ゴンが起きだしてきた。

いったん覚醒してしまうと、彼は本当にあばれんぼうなので、

妹も少し安心したようだ。


ギックリ腰で早めに帰宅していたきはらんも交えて

妹の手土産の駄菓子など食べつつしばし談笑。


23時半、ゴンの抗生物質が無くなるのと診察とで病院に行くついでがあるので、

3人と1匹で家を出た。