q-BOOK

内容は、ないよう。

秒速5センチメートル

透明で、きれいで、儚い、連作アニメーションの傑作。

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

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qそれ何度か見ちょんよ、また見るん?、
と夫に言われながら借りて、観た。
常日頃、新海監督好きって言ってるし、
うん、確かにね、なんとなくのストーリーは知ってる。
でも思い出そうとしても曖昧にしか内容を思い出せない。
どんな話?と聞かれても、遠距離恋愛の話だよね、としか説明できない。
なので、改めて観たくなったのだ。
ということで、いつものようになんとなく見始めたのだけど、
気が付けば今回は、微動だにせず最後まで観ていた。
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なるほど、そういうことやったんやね。
(夫の言うことが正しければ)何度かの視聴でようやく、話を理解した。
うん、なるほど、そういうことだったんだ。
ある、あるよね。
あるよ。
月並みなことを言いますが、とてもよかった。
話に終わりという終わりはなくて、結局こうなりました、という結末があるわけでもないし、
え?そういうことだったん?と、最後は思ってしまうところもあったけど、
でもこれはこれで、そういうことだから、
記憶も感情も儚くて、大切に思えるんだろうなと思った。

音楽の使い方も、曲の使い方もうまくて、感動せずにはいられませんでした。
何年も何年も、心の中で想い続ける相手も、その時その時にそばにいる、体温を感じられる相手も。
このアニメーションを見る時の、見る側の感情も、この作品には重要なスパイスのようにも思えた。