q-BOOK

内容は、ないよう。

ブラウン管

テレビにしましまの線が出ます。
上から下に、絶えず、ぐうううん、と、
流れては消え、消えては流れ、しているのです。
ちょうど、水が滝を流れ落ちる、あんな感じ。
何なんだこれはー、と、常日頃から遺憾に思っているのですが、
とうとう最近、なんていうかもう、我慢ならなくなってきてしまって。
今晩お皿を洗っているときにふと、
チャンネルの設定が悪いんではないか、と思ってしまい。
思いこんだら命がけ、な、
思ったことは実行に移さないと気が済まないO型ですので、
手についている洗剤の泡を急いで流して部屋に戻り、
とりあえずリモコンを触ってみることにしました。
幸か不幸か、きはらんはこたつの端で寝ている。
ふふ。
目を覚ましたらキレイなテレビ画面がキミを待っているからね。
そう思いつつ、”メニュー”というボタンを押して、設定を色々といじる。
けど・・・
ざあああああああああああああ。砂嵐。
どこをどうしてしまったのか、
映りは悪いながらも今まで見れていたチャンネルさえも、見れなくなってしまった。
・・・。
・・・。
・・・。
あちこち触っていたら、かろうじて”5チャン”だけキレイに映るようになった。
よし。
やれば出来るじゃん。
この調子で他のチャンネルも・・・、と、ヤル気十分のまま更に設定をいじる。
けど、画面は砂嵐のまま、何も映さず。
どこを触っても、どうもうまく行かない。
と、ざーっという音が耳についたのか、きはらんが起きてきた。
一瞬の間があり、ちょっとー、何しよんのよー、という視線で私を見る彼。
黙ったまま、静かに、私からリモコンを取り上げる。
ぽちぽち、ぽち。
まだ頭が起きてないところか、何も喋らないけど、苦戦している様子のきはらん。
なんとなく重苦しい空気の中、砂嵐の音だけが響く部屋。
・・・。
・・・。
・・・。
何度かの混線*1を経て、どうにかテレビは元に戻った。
でも残念ながら、映りはそんなに良くはなってない。
ということは、設定云々の問題では無いようだ。
ガッカリしつつも、
あとで聞いてみたらきはらんが以前、手動でチャンネル設定してくれてたらしくて、
それを私が一瞬で無効にしてしまっていたらしいです。
あれ、そうだったっけな?
てっきり、うちのテレビは設定してないままだとばかり思っていたよ。
映りが良くなって褒められるはずが、コラー、と無言で怒られた私。
こういう機器関係に詳しいのはやっぱり、男の人のほうですね。
今回のことを良い教訓として、
もうあんまり出しゃばるのはよそうと思いました。まる。

*1:チャンネルと放送局が違う、とか