q-BOOK

内容は、ないよう。

いもうと

リスカとOD。
穴ぼこに落ちるように、何年も前から何度も繰り返される同じこと。
母親から電話。長く話す。ちょっと泣いてたみたい。
話を聞くたびに、もう私にはあのこの気持ちは分からない、と思う。
好きにすればいい、そうしたいならそうすればいい、と。
けど。
やっぱり気になる。
それでも血のつながった妹だから。
愛する両親に笑顔でいて欲しいと思うから。
みんな信じようとしているのに、何がそんなに不安だというのだろう。
言葉って何のためにあるの?
心って?
見えるはずのものを、見ないようにしているのはなぜだ。
家族なんだし、みっともなくても、いいやんか。
いちばん大事なものは、そこにある、それだよ、妹よ。