q-BOOK

内容は、ないよう。

私には

ずっと、心に残ってしまっていることがある。
あるとき、ある人の、ある言葉を聞いてしまったのだ。
その人は、私の大好きな、尊敬する人だ。
私は、顔では笑っていたけど、
心にはとても大きなショックを受けてしまっていた。
私はその人の、素敵なところも、優しいところだって、たくさん知っている。
だけどその日聞いたその言葉は、
その人の口から出るにはあまりにも意外な言葉だった。
いいや、たぶん、普通に考えたら普通なのかも知れない。
たぶんきっと、普通だったら、さらっと聞き流してしまうような言葉だ。
(普通、というのがどういうものなのかはよく分からないけど)
敵意がこもっていたわけではなく、
私に向けられた言葉でもないのに、
なぜ未だに、心から消せずに、許すことが出来ないのか。
それって結局、
そんな些細なことを許せない自分が、
ある意味、器の小さい人間だということなのかも知れない。