q-BOOK

内容は、ないよう。

お風呂

ゴン太をお風呂に入れた。
浴槽に、人肌ほどの温かさのお湯を、底から10センチくらいの深さに張る。
ゴン太の体毛には撥水性があるので、
時間をかけ丁寧に、お湯で予備洗いをする。
フェレット用のシャンプーを手に取り、わしゃわしゃと泡立て、
マッサージをする要領でゴン太の体を洗う。
せなか、わき腹、しっぽ。
うなじ(どこ?)、首筋(どこどこ?)、つむじ(どこどこどこ?)。
足先指先まで洗い、お湯を手ですくいながら泡を洗い流す。
ここでいったんお湯を抜き、
今度はもうちょっと温かめのお湯を入れ、さらに洗い流す。
この間、ゴン太はお利口さんでおとなしかった。
よしよし、もう終わりだからねー、
と話しかけながらお湯を入れ替えるべく栓を抜く。
こぽこぽと音を立て、
(もともと水深10センチほどの)水位がみるみる下がっていく。
が・・・。
事件はここで起こった。
お湯がなくなり寒くなったのか、ゴン太が私によじ登ってくる。
よじ登るだけならまだしも、
シャツの胸元からするすると中に潜りこんでくるではないか。
こらこらこら。
どうにかこうにかつかまえようとするのだけど、相手も必死だ。
爪を立てて、必死に私にしがみついている。
おりゃー、とひっぺがして湯船に戻す。
また入る。また戻す。
3度ほど繰り返したのだけど、またするするする、と入ってきた。
脇の下をすり抜け、背中で毛づくろいを始めるゴン太。
これだけ格闘しているのだから、いいかげん私も濡れて寒いわけである。
ぴたっとしたシャツなので、
背中が思いっきりこんもりしていて変な状態なのだけど、
ゴン太からしたら、シャツと背中の間に入りこんでいるため落ちる心配はない。
ので、しかたなく、彼を背中に乗せたまま、そうっとお風呂を出る。
シャツの中から引きずり出して、体を拭いてやろうとするのだけど、
じたばたと暴れてとても乾かせる状態ではないので、
お出かけ用のキャリーバッグにタオルを数枚放り込み、ゴン太をそこに入れる。
タオルにもぐったり、毛づくろいをしたり。
ある程度乾いたようなので、キャリーバッグから出しケージに戻す。
(私もようやく濡れたシャツを着替えることが出来ました)
今は・・・ハンモックの上にいます。
確認してみたら、毛が乾いてもうまふまふが戻ってきているようです。
ふう。
よかった。
背中とか、足とか、良く掻いていたので、
これでかゆいの、少しでも治まればいいんだけどね。