q-BOOK

内容は、ないよう。

具志堅

どんどんどん、ごんごんごん、と、
ベランダのほうから聞こえる大きな物音で目が覚める。
・・・
なんだなんだ、と見ると、
出勤前のきはらんがベッドを直していました。
私がいつも寝ている、旧ベッドの方がまた壊れたんです。
普通に寝ていただけなのに、どん、とベッドの床板が落ちたのです。
なのでゆうべはきはらんのベッドに寝せてもらったというわけです。
・・・
よし出来た、ときはらん。
仮チョッチュだから、ちょっとあぶねーけど。
・・・
・・・
・・・
仮チョッチュ?
チョッチュ?
・・・
・・・
・・・
具志堅だ。
寝ぼけながらも、わはは、と笑う私に、
何笑ってんだよ、といぶかしげな視線を投げるきはらん。
いやいや、あなたが笑わせましたから。
改めて、仮チョッチュなの?と聞くと、
うん、と彼は頷いた。
いやいや。
ホントは何て言ったの?と聞いても、仮チョッチュだよ、としか答えてくれない。
結局そのまま、きはらんは出勤して行き、真相は闇の中です。
なんて言ったんだろう、仮措置??
疑問が残ったまま、
洗濯をしようと洗濯機にタオルやらTシャツやらを放っていたら、
思わず洗濯機いっぱいの量の洗濯物を入れてしまっていたようで。
ホラ、
洗濯するなら汚れものは6割くらいの割合で入れてくださいね、
って言うでしょう?
でも今日の洗濯物の量は、乗車率120%くらいの割合なのです。
取り出そうにも、水を出しながらの行動であったので、もう後の祭り。
しょうがないか、と恐る恐るスイッチを入れると、
洗濯機はうんうん唸りながら(イヤ本当に)回り始めた。
心配しても洗濯機は回るので、部屋に戻りPCを立ち上げる。
・・・
時間が経ち、さっき、ピーピー、という、
洗濯終わったよー、の音がした。
ちゃんと洗われたんだろうか。
洗剤の泡とか残ってないだろうか。
少し心配だけど、ちょっと干してきます。