q-BOOK

内容は、ないよう。

ゴンタウロス

今夜はともだちとゴハンを食べて最終バスで帰ったので、
きはらんのほうが先に帰り着いていた。
ピンポーン、ただいま。
おかえり、と出てきたのは、きはらんと、
大好物のジャーキー(長)を葉巻き風にくわえきはらんの腕に抱かれたゴン太だった。
エサ入れは、やっぱりひっくり返してしまうらしい。
なんでだろ、と私もエサ箱を定位置にセットしてみる。
すると。
ふぐふぐ、と鼻先で匂いを嗅ぎ、横に回ってすぐにひっくり返そうとする。
やっぱダメなんだねー。何が気にくわないんだろ。
時間が経てば直るんかねー。
と、仕方がないのでトイレのある1階まで落下したエサ箱をそのままに、
テレビを見たりきはらんの作ったうどん(モチ入り)を盗み食いしたりしていた。
ゴン太は、がじがじケージを齧ったりしていたが、
そのうちまたハンモックに登りこんで寝てしまったようだった。
・・・
そのまま小一時間経過。
・・・
コトコト、と何か音がする。
見ると、中2階の登り場からゴン太が不自然なポーズで、エサを食べている。
エサ入れは1階に転げているので、
彼とエサ入れの間には20センチほどの落差がある。
すごく食べにくいだろうに、おなかがすいたのかカリカリコリコリと休みなく音がする。
身を乗り出し過ぎて、頭からエサ入れに落ちそうになってジタバタしているので、
中3階(というのか)の食事場にエサ入れをセットし直す。
食べてるねえ。ものすごくお腹空いてたんだね。おいしいかい?
とゴンを眺めていると、キラリ。
なんと、ゴン太のつぶらな瞳に涙が光っている。
え?泣くほどなの??
そっかあ。よしよし。
泣かれたらしょうがないな。
エサも、もうほとんどキレイに食べてしまっている。
もう大丈夫だね、ときはらんと胸をなでおろし、エサを追加する。
どうぞどうぞ、たくさんお食べなさいよ、と眺めていると・・・
ふごふご。くんくん。えいっ!
・・・
またも、ガターン!とエサ入れを落とそうとしたので、慌ててキャッチ。セーフ。
こらっ!ゴン太!食べ物で遊んだらいけません!
あーあ、まだ直ってないのかあ・・・
そういえば前にもこんなことがあったけど、あのときはすぐに直った。
興奮してエサ入れをひっくり返すフェレットがいるみたいだけど、
うちのはもうずっとだ(3日くらい前から)。
今回の原因は何なんだろう。いまさらエサが嫌いになったとか?
おなかが空いた頃を見計らって、そうっとエサ入れをセットしてるけど、
気がつけば1階に突き落とされている。
ケージの周りにエサが散らばって困るし、タダじゃないからもったいないし、
何よりキミ自身が困るんじゃないのかい?
ゴンを諭してもみるけど、まんまるの瞳で私を見上げるだけだ。
やれやれ。
どうしたもんかねえ。
・・・
良い対処法をご存知の方いらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。