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内容は、ないよう。

入舟

鰻を食べに連れて行ってもらいました。
土用の丑の日が、きのうかと思っていて。
台風で行けなかったからね、と、
急げー、と、
そういう前のめりな気持ちで行ったのですが。
本当の丑の日はどうやら、今月末、30日らしいですね。
鰻屋さんの、入り戸口に貼ってあった紙で真実を知り。
引き戸に手をかけるまで勢いこんでいたものだから、
なあんだ、昨日じゃなかったんだね、なはは、あ、こんちは、
と、少々拍子抜けした情けない笑顔で席につく私たち。
・・・
ここは初めてのお店だったのですが、とても感じのよい空間でした。
明蹟橋を下り、川沿いの細い道を走っていて発見。
あまりにも目立たないというか、突然現れたので、
いったんは見逃してしまいました。
わき道でUターンしてようやく到着。
12時半ごろ着いたのですが、私たちが着いたときにはすでに、
店のテーブル席は全部埋まってしまっていました。
そんなに大きくはない店で、中もそれほど広くはありません。
とりあえず、2人用の座敷席へ。
『お品書き』が写真付きで、手作りで厚紙(和紙)が貼ってあって、
可愛かったです。
その各々の、良いお値段に少し驚きつつも、
長い時間をかけ選び、それぞれ注文する。
きはらんは『うな重(松)』、私は『ひつまぶし』。
あと『湯引き』も注文。
テレビがついていたので、
それを見ながら、わくわくしながら、鰻の到着を待つ。
注文を受けてから捌くそうなので、やはりちょっとは待たされます。
美味しいものの為ならもう全然、我慢できる。
新婚さんいらっしゃいが終わって、アタック25が始まったころ、
念願の鰻が到着。
記念すべき、初ひつまぶしなので、ちょっと緊張。
いちおう、あの、食べ方は・・?、とか聞いてみる。
・・・
最初はこのままでですね、あとは薬味を乗せていただいて、最後お茶漬けですね。
・・・
ですよね。
長い間、食べたいと思っていたので、下調べは出来ている。
では、いただきます。
ぱく。
・・・
美味しい(涙)。
皮がかりかりしてるかと思いきや、身はほろほろと柔らかい。
タレも甘みがあるし、
薬味(ねぎ・おろし・わさび)との相性も抜群だ。
おいしいねー、と言い合う。
お茶漬けのとき、
タレはかけるのか?という疑問が沸いてきたけれど、
(これは予想できなかった疑問なので質問出来ていなかった)
まあ、かけたりかけなかったりで頂きました。
きはらんの1.5倍くらい時間をかけて完食。
ふう。
ごちそうさまです。
おいしかったー。
・・・
もうね、何度も言いますけど、美味しかったです。
私の中の鰻の記憶と比べてみたけれど、ここが一番でした。
とても満足な気持ちで、来年もここで食べたいね、と店をあとにしたのでした。